きらめきクラシックシリーズ ~ヴァイオリンの女神たち~Vol.1 神尾真由子&ミロスラフ・クルティシェフ デュオ・リサイタル
チャイコフスキー国際コンクールで頂点を極めた二人が夢の競演。
美しいハーモニーに酔いしれるひととき。
【プログラム】
♪ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
Ravel: Sonate pour violon et piano en sol majeur
♪レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調
Respighi: Sonate pour violon et piano en si mineur
♪フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
Franck: Sonate pour violon et piano en la majeur
【神尾さんからメッセージをいただきました!】
今回は、ラヴェル、レスピーギ、フランクのソナタを演奏させていただきます。
ラヴェルとレスピーギはほぼ同時代、フランクはそれより少し前の作曲家になります。フランクの作品は、同じモチーフが全曲とおして現れることが多く、このソナタも例外ではなく、美しい旋律や和声が何度も戻ってきます。最終楽章では、ヴァイオリンとピアノがカノンのような掛け合いをするのも注目です。これもフランクのお得意の手。最後は感動的に終わります。
フランクと同じフランス人、ラヴェルは印象派の音楽家の中で最も影響を残したひとではないでしょうか。ボレロなどが有名ですね。彼やドビュッシーなど印象派とされる作曲家は、フランクの弟子にあたる作曲家たちとまったく別の系列になり、対抗していたようです。ザ・天才、ラヴェルの醍醐味はやはり音が色を伴って移り変わるような緻密なオーケストラ曲なのですが、彼はヴァイオリンにもその響きを求めるので、弾いてみるととても難しい!ラヴェルはちなみに、やっぱりヴァイオリンとピアノを掛け合わせるのはダメだ、とこのソナタで思ったとか。
レスピーギはイタリア人で、ロシア5人組のリムスキーコルサコフから学んだのですが、かなりラヴェルに近い作風だといえます。ローマの松などは、日本でもボレロぐらいポピュラーですね。
3曲とも、ピアニストが多くのことを要求される曲です。偉大な作曲家のヴァイオリンソナタはいつでも、大事なところはすべてピアノがおさえる!ヴァイオリンは彼らにとって“可能性”の存在ではなかったと思わされます。今回、ピアノは普段はソリストとして活躍しているクルティシェフ君が弾いてくれるので、すばらしい演奏になること間違いなし!特にフランクは何年も前から二人で演奏したいと思っていた曲なので、今からとても楽しみです。弾きつくされた、と揶揄されることは多いとはいえ、やはり名曲であることには変わりありません。楽しんでいただけるとうれしいです。
2012年6月 ニューヨークにて
神尾真由子
開催日 | 2012年 11月23日(金) |
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開催時間 | 17:00開演(16:30開場) |
会場 |
いちょうホール 大ホール |
チケット発売日 | |
チケット料金 |
<全席指定> 友の会/3,500円 一般/3,800円 Vol.2とのセット券/6,500円(セット券の友の会割引はありません) |
入場制限 | 未就学児入場不可 |
販売窓口 |
電話予約・インターネット予約(PC・携帯)は13:00~ ※セット券は電話予約または窓口のみ受付。 |
主催 | (公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団 |
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