【応募を締め切りました】ユースシアター公演(12月)演出者募集

八王子ユースシアター2021にて上演「むかしむかし、あるお家に」(いちょうホール)

演劇ネットワーク ぱちぱち(主催・公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団)では、今年も八王子いちょうホールにて行われる「八王子ユースシアター」(2022年12月開催)で新作を上演します。

「演劇を見たことのない人にも響く舞台を作る」をテーマとして、将来演出家を志す、演出者を募集します。

メッセージ

ディレクター 早坂彩(トレモロ主宰/フォスフォレッスセンス 主宰 /青年団演出部・演出家/脚本家)

©︎igaki photo studio 

1988年生まれ。東京都出身。演出家/脚本家。早稲田大学文学部演劇映像コース演劇系卒業。同大学院文学学術院演劇映像学専修(西洋演劇)修了。2010年、トレモロ結成。以降、全ての公演(14作品)の演出を担当。翻訳劇の上演を多く手がける。2015年、利賀演劇人コンクール『イワーノフ』にて、「優秀演出家賞」「観客賞」受賞。2017年、劇団青年団入団。演劇ユニット・フォスフォレッスセンスでの活動を通じて、同世代の劇作家の作品を演出し、世に送り出している。2020年、コロナ禍より、Zoomで戯曲研究会を企画。オンラインでシェイクスピア戯曲を読む会を開催し、2年で30回以上継続開催する。演劇を媒介とした場作り、コミュニケーションデザインを実践すべく試みている。2021年度 こまばアゴラ劇場 演劇を活用したワークショップ研修会メンバー。

「見える世界が変わる経験」と聞いて、皆さん、思い当たることはあるでしょうか。

私自身は、演出業に従事するなかで、そういった経験を幾度か経てきました。

その一つとして、折々思い出すクリエーションがあります。

10年ほど前、ある公共の稽古場の企画で、若手演出家を対象とした企画コンペに選出されたことがありました。固定稽古場を15日間お借りし、最終日にその稽古場で作品発表を行うというプログラムでした。

このプログラムは、当時まだ演出経験が数作しかなく、稽古場ジプシーだった私からすると夢のような時間でした。

15日間集中して作品に取り組み、戯曲とまっすぐに向き合うこと、俳優と協働してクリエーションを行うことを通じて、自身の演出の核を垣間見ることができた経験でした。

たしかに、演出として「見える景色が変わった」と思える日々でした。

こういった自分の過去の経験も踏まえ、本ユースシアター公演のディレクションを担うにあたって、俳優・演出が新しい仲間と出逢い、新しい視座を獲得できるような、挑戦できる場所を整えたいと考えました。

本企画では、「演劇を見たことのない人にも響く作品作り」に本気で向き合って、創作してもらえる場を提供します。

メンバー募集にあたって、まずは演出家を公募することにしました。 演出家が考えた企画内容が明確であればあるほど、志を同じくした仲間が集えるのではないかと思ったからです。

「プロジェクトを終えても、ふらっと八王子に訪れたくなる」そんな公演にしたいと思っています。

プロデューサー中込遊里(演劇ネットワークぱちぱちプロデューサー・鮭スペアレ主宰・演出家)

1985年生まれ。東京都出身。演出家。日本大学芸術学部演劇学科在籍中に「鮭スペアレ」旗揚げ。劇作・俳優・演出を経て、2014年より演出に専念。2013年・2014年利賀演劇人コンクール「奨励賞」受賞。2016年~拠点とする立川市を中心に地域の中高生と演劇創作を行う「たちかわシェイクスピアプロジェクト」を主宰。2019年、2020年「八王子学生演劇祭」総合ディレクターを経て、2021年より「演劇ネットワーク ぱちぱち」ディレクター。その場に集う人々の力をどこまでも信じることから作品を編み出すことをモットーとする。

本気で演劇をつくることができる人と出会いたいと思っています。
「演劇を見たことのない人」にも届く舞台をつくるということは、演劇に対して本気ではないとできないことです。
私がこのテーマを設定した理由は、演劇を見たことのない人を想像することで演劇を相対化し、演劇の価値を改めて発見できると思うからです。
演劇は何のためにあるのだろうか?
創作を通して、一緒に考えましょう。

制作荻山恭規(演劇ネットワークぱちぱちプロデューサー・八王子市学園都市文化ふれあい財団)

八王子ユースシアターは今年、「つくる、タマリバ。」という、面白いコンセプトを掲げています。八王子にあるいちょうホールを、八王子ユースシアターに関わる人たちで「タマリバ」として使い倒してみよう、という今までにない内容となっています。私はいちょうホールの事務所で働いているので、ちょこちょこ稽古をのぞきにいくと思います。出来上がっていく作品についてだったり、全然関係の無いことだったりを、あーだこーだ話しながら公演に向かう、みたいなことができたらと思っています。

対象

・将来演出家を志す、舞台演出経験者。
・18歳以上(高校生不可)30歳以下。
・1作品でも演出経験があれば応募可能です。

定員

1名
※応募多数の場合は、応募内容を基に選考いたします。

稽古スケジュール・上演場所・稽古場所

〇上演までのスケジュール

2022年7月:演出者決定・企画立案。ぱちぱち運営チームとミーティングの上8月〜9月の予定を決めます。
8月〜9月:リサーチワークショップ(戯曲を読み解くためのワークショップなど)および出演者募集開始。
9月末〜10月:稽古及び中間発表。リーディング公演などを八王子市内で上演する予定です。稽古は土曜日・日曜日の昼~夜がメインです。
11月:本公演に向けての稽古。土曜日・日曜日の昼~夜がメインです。
11月末~12月上旬:舞台打ち合わせ。平日夜も稽古が入る予定です。
12月12日〜18日:劇場入り・上演。上演日と回数は、八王子ユースシアターと相談の上決定します。

〇上演場所・稽古場所


上演場所:八王子市芸術文化会館・いちょうホール・小ホール(https://www.hachiojibunka.or.jp/icho/
稽古場所:立川市子ども未来センター(https://t-mirai.com/)・いちょうホールなど

報酬・予算

薄謝あり(交通費含む)。

予算規模50万円※1(施設利用料のぞく※2、文芸費・人件費・広報宣伝費など)
※1 公演本番の会場使用料、付帯設備料については、八王子ユースシアターが負担します。稽古場代は、演劇ネットワークぱちぱちが負担します。
※2 入場料を設定した場合、その収入分、予算は増えます。

申込方法(応募は締め切りました)

下記注意事項を、必ずご確認ください。
ご同意いただける場合、応募フォーム、または、メールにてお申込みください。

注意事項

・広報のため写真撮影、記録映像撮影をします。
・活動に際して、手指のアルコール消毒、検温、不織布マスクの着用など、感染対策のご協力をお願いいたします。

ご記載いただく内容

・お名前(フリガナ)
・メールアドレス
・年齢 ※学生の場合は学年もお書きください*
・所属
・演出過去の演出歴(2作品程度)※主催者・上演場所、公演情報のわかるWebページのURLなど
・下記のテーマで、「演出案」をご提出ください。
▶︎テーマ:「演劇を見たことのない人にも響く舞台」(どんな作品をどんな演出で上演したいか、自分の思い描くことをなるべく具体的に書いてください)
※ファイルでの提出も可能
・スケジュールを確認いただき、準備期間中にNGがある場合はお書きください
・その他、質問など

応募締切

2022年7月3日(日) ※応募者が少ない場合は2次募集も予定
応募いただいて3日以内に、いただいたメールアドレスにご連絡します。

運営チームが考えた「演劇を見たことのない人にも響く作品」

運営チームも、テーマに沿って考えてみました。応募の際の参考になれば幸いです。

あくまでも例です。既成作品でも、オリジナル作品でも、ご自由にお考えください。

【早坂が考えた「演劇を見たことのない人にも響く作品」】

〇T・ワイルダー『楽しき旅路』

T・ワイルダーは、簡素な舞台装置を前提として、俳優の演劇を軸に、観客の想像力を想起させることを大切にした劇作家です。『楽しき旅路』は、長女の家を目指して旅する4人家族の物語です。

誰もが持つ家族という身近な人のコミュニティを、作り手なりに捉え、観客に届けてほしいと考えました。

〇W・シェイクスピア『間違いの喜劇』

双子の取り違いというシェイクスピアらしいフィクションのモチーフがスピード感をもって描かれる喜劇です。戯曲の面白さを、作り手と観客で分かち合えるような作品作りに期待します。

このコロナ禍で、大勢がひとところに集まり、感情を共にするような体験が減ってしまいました。劇場に集まった人が思わず笑顔になってしまうような瞬間が作れたら、まずはとても価値があることだと考えます。

【中込が考えた「演劇を見たことのない人にも響く作品」】

岸田國士作「命を弄ぶ男ふたり」を上演してみたいです。
青空文庫で読めます。(https://www.aozora.gr.jp/cards/001154/files/52081_45849.html

岸田國士は、戯曲賞にその名が冠されているほど著名で評価の高い作家です。構成の巧みさ、台詞の美しさ、なによりも、人間そのものを描く力は、生誕130年を越えた現代を生きる我々にも深く響きます。
登場人物2人の短編である本作品は、自殺を試みるふたりの男が登場します。
死のうと決意するということはどういうことなのだろうか。人生とは?生きるとは?すべての人間に直結するテーマを持った作品です。

【荻山が考えた「演劇を見たことのない人にも響く作品」】

コント形式の作品を選んでみました。コントはテレビとかでも良く見かけるので、親しみやすいかなと考えました。

幻覚カプセル―絶望居士のためのコント
https://www.amazon.co.jp/幻覚カプセル―絶望居士のためのコント-SWITCH-LIBRARY-いとう-せいこう/dp/4594010547

別役実の混沌・コント
https://www.amazon.co.jp/別役実の混沌・コント-別役-実/dp/438017008X

八王子ユースシアターとは

八王子ユースシアターは「八王子学生演劇祭」を2021年にリニューアルした演劇プログラムです。八王子に在住または通学する学生にマネジメント参加してもらう「学生マネージャー」枠と、舞台作品を制作・発表する「出演団体」枠のふたつの方法で参加することができます。

八王子は市内に大学が林立する学園都市です。八王子は、人生でもっとも主体的かつアクティブに学び、悩み、遊び、自分が社会と関わり始めることを実感するであろう時期をたくさんの若者が過ごす場所といえます。

八王子ユースシアターはコンペティションやコンクールではありません。演劇をつくることに数ヶ月間伴走し、その発表の機会を提供するプログラムです。演劇は感性やクリエイティビティが求められる芸術活動であると同時に、とても高度な社会的活動でもあります。自分たちが合意形成を重ねながら生み出した作品の「価値」を観客という他者に認めてもらおうとする活動です。それを経験し、大きくステップアップしてもらうことがこのプログラムのねらいです。

年度ごとにコンセプトやレギュレーションは多少変化するかもしれませんが、基本的に演劇経験のない方の参加も歓迎します。ディレクターや財団・劇場のスタッフがあなたのチャレンジをサポートします。

https://www.8yt.net/

公演クレジット

主催:演劇ネットワークぱちぱち
企画・運営:一般社団法人AsoVo