(齊藤)結局演じるの?演じないの?

全身が筋肉痛のまゆたそです。こんにちは。

むかしむかしの稽古と平行して、7月8日〜12日に上演予定のミュージカル『ひめゆり』の稽古も頑張っております!もう少しで情報解禁できそうなこともあり、演劇活動は今のところ充実しているのですが、今年の後半、どうやってお金を稼ごうかと、生活しようかと、そろそろ考えないといけないなと思う今日この頃です。

「演劇に関わりながら生活していく」という目標を掲げた今年なので、いくら出演や制作の仕事が出来ていても、ある程度稼げなければ生活してるって言えませんものね。

さて、『むかしむかしあるお家に』この間はキャストが全員揃っての稽古でした!

前回はキャストが6人でしたが、今回は10人!個性豊かな顔ぶれが揃いました。ほぼ新しいキャストなので、これはもはや新作なのでは?と制作として、1観客としてとても楽しみであります。

今作のテーマは「俳優と子どもの“ままごと”」。つまり、即興性が求められます。俳優がいかに「演じる」ということから自由になれるかが肝だと思っているのですが、これって実はすごく難しいことですよね。

即興性が求められるとはいえ、『むかしむかし〜』はしっかり台本があります。アイコは5歳、ユウスケは7歳ですし、昔話を題材にしているのでタイやヒラメなど、人間以外の役も多いです。キャスト陣は全員18歳以上の人間(笑)なので、どんな形にせよ「演じる」ということが台本上は要求されているんですね。大抵の場合、演じるためには事前に準備や知識が必要です。

しかし「即興」という言葉を辞書で引くと、

あらかじめ準備することなく、その場で思いのままにつくりだすこと。

とあります。

おやおや正反対。

でも演技と即興は正反対なようで、同じものであるとも言えるかもしれません。

演技をする者は、事前に準備して、調べて、最終的に「まるでその場で初めてその出来事が起こったかのように新鮮に心を動かすこと」をしているので、見ようによっては「即興」なのではないかと私は思っています。

…といいつつも、実際に即興をやれと言われたらやっぱりいつもとは違う場所を使うなぁと思うんですよね。稽古場で稽古したものを出す時よりも、「より私がまるごと出る」感じがするというか。私自身で勝負じゃ!みたいな。でもいくら自分自身に近くとも、演技をしていることには変わりなくて……つまるところ演技とはなんぞや?って話にもなったりします。

少し長く書いてしまいましたが、要するに、今回の『むかしむかし〜』のキャスト陣は大変そうだぞ!という話でした。

みんなファイト〜!!