演劇ネットワーク ぱちぱち(主催・公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団)では、たちかわ演劇祭において演劇作品を上演する予定です。18歳(高校生不可)~30歳以下の出演者を10名程度募集します。
※6/12をもって、10名のキャストが決定しました!公演詳細は近々発表します。
6/3追記:
現在、2次募集を行っています。(2~3名程度)
本番:3ステージ
2022年8月10日(水)①15:00
2022年8月11日(木・祝)②11:00/③15:00
※小屋入りからの暫定スケジュール
2022年8月8日(月)劇場入り・稽古(終日可能)
2022年 8月9日(火)仕込み・場当たり・稽古リハ
2022年 8月10日(水)ゲネプロ・本番①(15時~)
会場:たましんRISURUホール(小ホール)
https://risuru.hall-info.jp/service/smallhall.html
メッセージ
演出:中込遊里(鮭スペアレ主宰・演劇ネットワーク ぱちぱちプロデューサー/演出家)
1985年生まれ。東京都出身。演出家。日本大学芸術学部演劇学科在籍中に「鮭スペアレ」旗揚げ。劇作・俳優・演出を経て、2014年より演出に専念。2013年・2014年利賀演劇人コンクール「奨励賞」受賞。2016年~拠点とする立川市を中心に地域の中高生と演劇創作を行う「たちかわシェイクスピアプロジェクト」を主宰。2019年、2020年「八王子学生演劇祭」総合ディレクターを経て、2021年より「演劇ネットワーク ぱちぱち」ディレクター。その場に集う人々の力をどこまでも信じることから作品を編み出すことをモットーとする。
本作品の初演時のこと。「ファミリー向け・未就学児入場可能」として、八王子のいちょうホールで上演しました。自分の劇団では大人向けの作品を作っている私としては、この作品ならば地元の育児中の友達を観劇に誘えるぞ、久々に会いたいな、と連絡してみました。そうしたら、「うちの子、じっと座っていられないから、難しいかも…」というお返事がありました。
「演劇は静かに座って見るもの」というイメージは、「未就学児入場可」であっても付きまとう。しかし、子どもはもともとじっと座っていられないものです。子どもがナチュラルにのびのびと劇場にいて、だからこそ大人も居心地よく時間を過ごせる演劇があってもよいのではないか。
子どもが自由に過ごすというだけではなく、大人が居心地よくいることも大切です。育児や仕事が重なるとどうしてもイライラしてしまうし、家庭と職場の行き来だけだと逃げ場がなく息が詰まることが多い。その息抜きとして、劇場が果たせることはあるはず、と思うのです。
というわけで、2回目の「むかしむかし、あるお家に」では、子どもが自由に遊ぶことを出発点に、「俳優と子どものままごと、で話が転がっていく、を大人が遠くから見ている」というコンセプトで、リクリエーションします。ままごと遊びは、初めての演技体験です。また、ままごと遊びがつくりだす空間においては、誰もが想像の世界に旅立つことができます。本作品では、ままごと遊びの空間を劇場に持ち込むことで、演劇の「観る/観られる」の壁を壊すことを目指します。
そのために、即興性のある演技を大切にします。
演劇の訓練のひとつとして即興で演じると、その「人となり」がよくわかります。準備ができないため、反応や態度がピュアだからです。即興演技といえるままごと遊びでも、その「人となり」だけが残り、日常のポジションが剥がされます。たとえば、総理大臣も、学生も、お母さんも、幼稚園児も、一緒に遊べば平等です。
「観る/観られる」の関係について回る「サービスをする側/受ける側」「(子どもを)保護する側/保護される側」といった壁を壊すのは、観客や出演者といったそこに集まる人たちを平等にするためです。
「お母さん」や「俳優」という縛りから抜け出て、何者でもなくみんなで遊ぶことができたら、劇場が最高の息抜きの場になるのではないでしょうか。
構成:中村大地(屋根裏ハイツ主宰/作家・演出家)
作家、演出家。1991年東京都生まれ。東北大学文学部卒。在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。2018年より東京に在住。人が生き抜くために必要な「役立つ演劇」を志向する。『ここは出口ではない』で第2回人間座「田畑実戯曲賞」を受賞。「利賀演劇人コンクール2019」ではチェーホフ『桜の園』を上演し、観客賞受賞、優秀演出家賞一席となる。近年は小説の執筆など活動の幅を広げている。一般社団法人NOOKメンバー。2020年度ACY-U39アーティストフェローシップ。
小さいころ、ねずみの大家族が引っ越しをしたりピクニックに行ったりする絵本を良く読み聞かせてもらっていました。母によると、子ねずみが飲み物を溢してしまった絵を見たわたしは、布巾を持ってきてその絵を拭いたのだそうです。ほとんど記憶はありませんが、このときの幼いわたしは絵本の世界の中に、確実にその想像のなかに踏み入っていたんだと思います。しばしば物語と、その受け取り手の想像力はそういうことを引き起こす。今回の「むかしむかし、あるお家に」でも、そんな風に観客の想像力が物語のなかに及んでしまうようなことが起こったら、もちろん観客の頭の中でスパークするだけでももちろん良いんですが、そんな風になったらいいなと考えています。
対象
・18歳(高校生不可)〜30歳くらいまで
・劇場入り日から千秋楽日までNGがなく、いかなる理由があっても公演を優先することができること。
・6月〜8月に行われる対面稽古になるべく参加ができること。
・演技経験は問いません。
定員
10名程度 ※応募多数の場合は、応募内容を基に選考いたします。
稽古スケジュール
稽古は、立川・八王子の施設にて行います。
・稽古日数19日(予定)
・稽古日程や時間はほぼ決定です。
・本番ステージ数3回
5月31日(火)18時〜21時:立川(対面ワークショップ)
6月3日(金)18時~21時:立川
★6月5日(日)プレイベント9時~:たましんRISURUホール・展示室他
6月7日(火)18時~21時:立川
6月10日(金)18時~21時:立川
6月12日(日)時間未定(午前・午後か、午後・夜間か調整): 立川
6月15日(水)18時~21時:立川
6月18日(土)15時~21時:立川
6月21日(火)18時~21時:立川
6月25日(土)15時~21時:八王子
6月28日(火)18時~21時:立川
7月9日(土)15時~21時:立川
7月17日(日)15時~21時:八王子
7月24日(日)15時~21時:八王子
7月30日(土)15時~21時:立川
8月1日(月)10時~16時30分:立川
8月2日(火)10時~16時30分:立川
8月3日(水)10時~16時30分:立川
8月4日(木)10時~16時30分:立川
8月5日(金)10時~16時30分:立川
8月6日(土)場所時間未定
8月8日(月)劇場入り:たましんRISURUホール(小ホール)
8月9日(火)同上
8月10日(水)本番
8月11日(木祝)本番・バラシ
出演料
交通費込み 15,000円
※公演終了後に現地にて、現金または振込でのお支払いとなります。
申込方法
下記注意事項を、必ずご確認ください。
ご同意いただける場合、応募フォーム、または、メールにてお申込みください。
注意事項
・広報のため写真撮影、記録映像撮影をします。
・活動に際して、手指のアルコール消毒、検温、不織布マスクの着用など、感染対策のご協力をお願いいたします。
メール
件名を「【応募】むかしむかし、あるお家に」とし、本文に
・お名前(フリガナ)
・年齢 ※学生の場合は学年もお書きください*
・代表出演作品(最低2作品)※主催者・上演場所・演じた役柄など
・応募動機
・稽古期間中にNGがある場合はお書きください
・その他、質問など
を明記の上、network.pachipachi@gmail.com(担当:中込・齊藤)までご連絡ください。
数日以内に折り返しご連絡いたします。
応募締切
2022年5月30日(月) ※応募者が少ない場合は2次募集も予定
6月4日(土)までにいただいたメールアドレスにご連絡します。
2次募集:6月12日(日)まで
たちかわ演劇祭とは
たちかわ演劇祭イメージキャラクター ピンタ君
主催:たちかわ演劇祭実行委員会・公益財団法人立川市地域文化振興財団
たちかわ演劇祭は、多摩地区の東京移管100周年記念事業「TAMAライフ21」のプレイベントとして平成4年に開催されたのが始まりです。
多摩地区に「演劇文化」の芽を育てようと、立川市地域文化振興財団が企画し、多摩全域の劇団や演劇人に呼びかけて多摩地区初の演劇祭として発足しました。同記念事業終了後も、多摩地域で活躍している劇団と、公募により集まった市民スタッフで実行委員会を構成し、「市民による市民の為の演劇祭」を目指します。
立川市からはもちろん、多摩全域から参加団体を募集し、演劇を愛する方、また演劇にあまり馴染みがない方にも、生き生きとした真夏の立川の姿を演劇で演出すべく活動しております。また、実行委員会によるイベントを企画し、「脚本をつくる」「演劇のいろは」などの講演会や、ワークショップを経て実際に公演を行う演劇体験などを通して、演劇を観る楽しさだけでなく、創る楽しさを多くの市民の皆様に体験してもらう活動も続けています。
HP:https://www.tachikawa-chiikibunka.or.jp/tag/engekisai/
公演クレジット
主催:一般社団法人AsoVo
企画・運営:演劇ネットワークぱちぱち
協力:公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団
第30回「たちかわ演劇祭」参加作品