A/ワークショップ:蜂巣もも『街の景色が、帰り道になる』
昔通った帰り道の中で、妙にはっきりと記憶している風景はありませんか?それがまさに美しかったからかその時人生の正念場だったのか、家に帰る安心感と疲労感の中で際立って記憶に残っているものが稀にあります。わたしはたまにそれが味わいたくなって、用を探し、その道を訪れることがあります。
そんな帰り道の良さを誰かに伝えるとき、たくさんの情報や、佇まい方を言葉にすることになります。その街が、世間や他人にとってどう良いかではなく、自分の心の栄養になるような時間の感覚を言葉にして、あなたの知っている「八王子」を聞かせてください。
『昼の街を歩く』は、差別とは何か、差別という壁の前に立つと人と人はなぜ分かり得ないのだろうという問いを持ち、創作をしてきました。作中では差別によって、出身地のみならず生まれ持ったアイデンティティを恥じ、その悩みを共有出来ぬまま他者と距離を置く姿を扱いました。
他人の目を気にした評価に覆われる前の、すごく個人的な記憶が、人と人、また土地を繋げ、他人との違いを柔らかくダイナミックに共有する可能性を感じています。「八王子」という街が人々の記憶にどのように残ってきたのか知り、その経験を踏まえて上演を生み出せればと思います。
—-『昼の街を歩く』演出 蜂巣もも
内容
このワークショップには、3つの参加方法があります。
全体の流れ
10月上旬:八王子市在住・在学・在勤の方を数名公募し、その方の一番お気に入りの帰り道(マイベスト帰り道)を、お話しながら一緒に歩きます。…参加枠-1
10月29日(土)~11月3日(木・祝):蜂巣さんがそれらのマイベスト帰り道を組み合わせて、歩きながら観る演劇作品を、実験的に作ってみます。 …参加枠-2
11月5日(土)・11月6日(日):歩きながら観る演劇作品を、蜂巣さんと一緒に歩きながら観劇します。 …参加枠-3
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、内容が変更になる場合があります。
参加枠-1 蜂巣さんに「マイベスト帰り道」を教えてくれる人
蜂巣さんと参加者が、参加者の一番お気に入りの帰り道(マイベスト帰り道)を一緒に歩き、参加者の指定のお店でいっしょにご飯を食べます。なぜその道やお店がマイベストなのかを教えてください。
※蜂巣さんの他、コーディネーターが1~2名付きます。
※ 「マイベスト帰り道」を教えてくれる人 は1つの応募につき、1名までとなります。同行者は追加で1名までとします。
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、内容が変更になる場合があります。
日程
10月上旬 ※応募者と相談の上、決定します。
定員
5名程度
お礼
お食事代(上限1,500円)
対象
八王子駅、片倉駅、八王子みなみ野駅に 在住・在学・在勤の方(帰り道がある方)
18歳以上
応募締め切り
9月30日(金)23:59
→期間を延長しました。
参加枠-2 歩きながら観る演劇作品に出演してくれる人
歩きながら観る演劇作品への出演をお願いいたします。上演に向けて、上演日とは別に稽古を3回、八王子市内で行う予定です。
日程/稽古場所
稽古(3コマ):
① 10月29日(土)13:00~17:00
② 10月30日(日)13:00~17:00
③ 11月3日(木・祝)13:00~17:00
※稽古場は、八王子市内を予定しています。
上演:
11月5日(土)15:00
11月6日(日)15:00
※上演時間のほかに、準備等の時間があります。
人数
3~4名程度
謝金(出演料として)
7,000円(交通費・食費等、諸経費込み)
対象
高校生以上
※応募者多数の場合は、選考となります。
応募締め切り
9月30日(金)23:59
参加枠-3 歩きながら観る演劇作品の上演とフィードバック会に立ち会ってくれる人
歩きながら観る演劇作品を、蜂巣さんと一緒に歩きながら観劇します。観劇後、どうだったかのフィードバック会を行います。
※雨天の場合、時間の変更、または、上演を延期・中止する場合があります。
日程
11月5日(土)15:00
11月6日(日)15:00
会場
八王子市内
※詳細は応募者にのみ連絡します。
人数
各回7名程度
参加費
1,000円
対象
小学生以上
応募締め切り
当日まで受け付け可 ※先着順
申込方法
下記注意事項を、必ずご確認ください。
ご同意いただける場合、応募フォーム、または、メールにてお申込みください。
注意事項
・広報のため写真撮影、記録映像撮影をします。映りたくない場合は、あらかじめスタッフにお声がけください。また、参加者の方のワークショップの録画・撮影・録音は禁止いたします。
・ワークショップの内容、資料など、講師の許可のないものはすべて外部での公開、転載することはおやめください。
・ワークショップ前後の時間も含む進行を妨げる行為、講師や他の参加者に対する迷惑行為はご遠慮ください。
・手指のアルコール消毒、検温、不織布マスクの着用など、感染対策のご協力をお願いいたします。
※上記のことをお守りいただけない場合、主催者が注意をしても改善されない場合は退席をお願いする場合がございます。
メール
件名を「鳥公園ワークショップ参加希望」とし、本文に
・希望される参加枠
・お名前(フリガナ)
・お電話番号
・住所
参加枠1への参加希望者のみ:
・お気に入りの帰り道の経路を大まかに教えてください。
・同行者がいる場合は、氏名、年齢をご記載ください。(1名まで)
参加枠2への参加希望者のみ:
・演技の経験や、意気込みを記載ください。
参加枠3への参加希望者のみ:
・同行者がいる場合、氏名、年齢をご記載ください。
そのほか、遅刻、早退など、運営側への連絡事項(もしあれば)、追記ください。
を明記の上、geishin78@hachiojibunka.or.jp(担当:荻山)までご連絡ください。
数日以内に折り返しご連絡いたします。
アーティスト プロフィール
『昼の街を歩く』演出/鳥公園アソシエイトアーティスト
蜂巣もも Momo HACHISU
1989年生まれ、京都出身。演出家。青年団演出部所属。2013年からより多くの劇作家に出会うため上京し、青年団に所属。戯曲が要求する極限的な身体を引き出すことで、圧縮された「生の記憶」と観客が出会う場所を演出してきた。2017年庭師ジル・クレマンの「動いている庭」に感銘を受け立ち上げたグループ・野原にて、演劇/戯曲を庭と捉え、俳優の身体や言葉が強く生きる場として舞台上の「政治」を思考する。
クレジット
主催:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団
企画:鳥公園
運営:演劇ネットワークぱちぱち
助成:令和4年度 文化庁文化芸術振興補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
お問い合わせ
(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団 芸術文化振興課
geishin78@hachiojibunka.or.jp(担当:荻山)