(齊藤)ご来場ありがたこーー!

こんばんは!

「まだこまだこと待っております」が頭から離れない、タコブラザーズ大好きまゆたそです。

いつきくんとジャッキーの、プリキュアのピンクと恐竜の即興、最高だったな……。

はい、という訳で

『むかしむかし、あるお家に』

無事に!全公演、終わりました〜〜!!

もう感無量です。この文章だけで今日のぱちぱち日記を終わりにしたい。

本当に今言いたいのはこれだけです。千秋楽から一夜明け、疲労とともに達成感がじわじわと込み上げてきました。

でもこういう気持ちも含めて、書き残して今後に役立てないといけませんからね。ぱちぱちマネージャー&むかしむかしの制作ですから。

なので今日の日記はひたすら感情に任せて長々と綴るだけのものとなっております。長いです。

今回の公演は全部で3公演。公演を重ねるたびにどんどん来場者が増えて、最終的に130人以上の方に来場して頂きました。コロナ禍の中、そして猛暑の中、汗だくでやってきてくださったお客様たち。3公演とも私は受付にいたのですが、なんて幸せなことでしょうね。お客様が観に来てくださるということは。

さきほど今回の公演のアンケートを読んでいたのですが、泣きそうでした。

このご時世のなか、いろんなハードルを乗り越えて、この作品を観るために立川に来てくださっていること。絶対に当たり前じゃない。

そして、大変な思いをして来て下さったお客様が、「楽しかったー!」と言って笑顔で帰っていく。それを直に感じることが出来る。こんなに嬉しいことが、尊いことがあるだろうか。いや、ない。

私たちが作った作品が、誰かを笑顔にしたんだ。凄いことだよみんな。

フォトスポットで楽しそうに写真を撮るお客様を見て、色んなものが報われました。

フォトスポット作って良かったーーーー!!!

ただの自己満足に近かったかもしれませんが、それでも、嬉しかったです。

今回、カンパニー内にコロナの陽性者が出てしまったことは、制作として自分でも意外なくらいショックなことで、私がもう少ししっかり対策していれば、注意喚起をしていれば、どうにか防げたんじゃないかと思ったりしました。

ですが、昨日の公演終わりの反省会の中でAsoVoのきゃたさんが

「公演中止にするタイミングならいくらでもあったけど、それでもなんとか幕を開けるというみんなの諦めの悪さが公演を成功させたのだ。コロナ感染で責任を感じていたらみんな辛いよ」と言ってくれたり

すみすも「陽性者は出たけど、それ以上カンパニーの中でコロナが広がらなかったのは、まゆたそさんの意識の高さのおかげだと思います」って言ってくれたりして、

そしてアンケートの、お客様の直筆の感想ですよ。

「全ての年代が楽しめる内容でとてもおもしろかった」

「みんなが楽しみながら作品を作り上げているのがよくわかった」

「自分たちも舞台の一員として楽しめる新感覚の演劇で、とても楽しかったです!!!!」

「ずっとニコニコしながら見られました」

「とても楽しい時間をありがとうございました」

「一緒に遊んで笑ってストレスが吹き飛びました!また来たいです」

「とてもたのしかったですどきどきしたりとてもたのしかたです」(これは、お子さんが書いてくれてました!)

「たくさん元気をもらいました」

「皆が生々と、楽しく演じているのが大変良かった。また機会をみつけて、観劇したい」

他にも沢山の言葉が書かれていました。

こんなの泣くしかないですよね。

開幕直前での出演者のコロナ陽性・発熱、出演者変更、演出の変更、etc…

本当に最後までどうなるか分かりませんでした。

コロナ禍で演劇を上演する難しさを感じました。

たぬ蔵としての出演だけのはずが、寺原さんに代わり、アイコの母・乙姫として素晴らしいビブラートを披露してくれたひとみちゃん。もりもりと凄く演技の相性が良くて、2人のシーンはずっと観ていられるなと思いました。とっても素敵なお母さんでした。

おりょうさんに代わり、稽古期間3日?2日?でセリフや動きを覚え、新しいユウスケを創ってくれたもっちゃん。弱気なユウスケが成長する劇とシンクロして、ユウスケにしか見えなかった。ものすごい才能です。

何よりもこの2人がいなければ、この公演は幕を開けることはできませんでした。

そして、

誰よりも客観的に、冷静に、スタッフとしてキャストとして、動いてくれた若尾くん。あかたろうが消えるエンディングは、いつも切なく観ていました。作品をもう1段階、深いものにしていたと思います。

誰よりも楽しそうに、いつも全力で、全身でパワーを発して、時に全力で自爆する(笑)ジャッキー。難しい役回りに苦戦しながらも、やっぱり楽しそうで、毎回大爆笑でした。即興シーン最高です。

誰よりも職人で、思慮深くて優しいいつきくん。講談師の本業の方ですよね?千秋楽のカチカチ山は神がかっていました。表情、動き、本当に引き込まれました。似顔絵のセンスも素晴らしいです。

誰よりも細かくて、絶対に手を抜かないともちゃん。前回のヒラメ役から、今回はタイ役に。ともちゃんの細やかさが、作品をより彩り豊かなものにしていました。ひとりひとりに合わせたフォント、切り方、こだわりに拍手、そして握手したいです。

誰よりも伸び伸びとしているゆずぽん。ドラムを叩いてる姿がカッコよすぎでした。ゆずぽんが生み出すリズムの安定感が、この作品の音楽を支えていました。マダコちゃん大好きすぎる。LINEスタンプほしいです。

誰よりもバランサーで感覚派なすみす。この作品は亀が空気感を決めます。でも作品の中心はアイコとユウスケ。存在感を自在に操って、お客さんと物語を繋ぐのです。前説の漫才「その汚い手を放すんだ…!」が大好きでした。

誰よりも自由なアイコ、もりもり。アイコであり、もりもりでもある。その境界線が見えない。本当に天性のものだと思います。可愛くて、嫌みがなくて、愛されるアイコ。私の中にもアイコがいたことを思い出しました。

誰よりも諦めなかったゆうりさん。

初日から復帰した寺原さん。亀に名簿を手渡す姿にグッと来ました。

あきな、荻山さん、ゆうかさん、きゃたさん、楽さん、舞音さん、美佑さん、穂苅さん、おにぎりさん、露崎さん、川端さん、そうたさん、やまがたさん、関係者の皆さん。

全員のおかげで、最後まで走りきることができました。本当にありがとうございます。

全員のママゴティストが、最高に輝いていました。

おりょうさんと鈴木くんは、本番に乗ることはできなかったけれど、私はみんなの演技の中に、2人の姿を見つけました。一緒に共有した時間は、ちゃんとみんなの中に降り積もっていたのだと思います。

「キャストとお客さんが一緒に遊ぶ演劇」「子どもと一緒に観る演劇」「さわげ!こどもたち!」

今回『むかしむかし、あるお家に』は、こんなキャッチコピー・コンセプトが付けられていました。

でもコロナ禍だからお客さんと会話はできない。騒げない。いくら理想を描いても、最初から現実が立ち塞がりました。

それ以外にも

「参加型ってどういうことだ?」「遊ぶってどうやって?」「子どもを侮らない、舐めない。子ども向けじゃないけど、子どもも楽しめる作品ってどんなもの?」

色んなハテナが飛び交いました。それでもお客さんがいない稽古場で、みんなで想像しながら少しずつ、創っていきました。

色んなことが無理なのは分かっていたけれど、それでも諦めず、信じた。

その結果が「全公演完走」なのだと思いますし、お客様のアンケートなのだと思います。

会場には「一緒に遊ぼう」という気持ちが満ちていました。

そして見に来てくださった人たちには、その気持ちがちゃんと届いていました。それだけは自信を持って言えます。だって私はお客様の一番近くにいたのだから。

演劇って楽しいね。演劇って、いいね。

シンプルだけど、この気持ちに辿り着けたことが私は1番嬉しいです。

ご来場、本当にありがたこーーーー!!!

一緒に遊んでくれて、ありがとうございました。