(荻山)ゆるAIRな日々-10 4月1日~4月24日

荻山です。
グーテンターク!(定型文)

what’s ゆるAIRな日々(定型文)
私は最近、鳥公園と一緒にやっている演劇のための長くてゆるやかなアーティスト・イン・レジデンス(ゆるAIR)の日々の記録をしっかり残した方が良いと、いや、最近ではなく夏くらいから色々な人にアドバイスをもらっていたのですが、やっと、冬、年の瀬に記録をしっかりと残しはじめました。(new!)そして、2023/2/21に、もう少し役に立つ情報を意識した方が良いとアドバイスを頂きました。
※この回は、4月後半に書きました。

4月1日(土)

休日。やたらと饒舌にその日のプライベートな出来事をメモに書いており、久々の2日続けてのお休みに浮かれている様子であった。いくつか本を買って、それを読んでいました。その中の1冊、『ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー』が、僕が頭の中でぼんやり考えていたことに近くて、とても良かった。

4月2日(日)

休日。なんと、3日続けてのお休み。このあたりで緊張の糸が切れてしまい、心も身体も冬眠モードに入りました。忙しい日々が続いていたので、心も身体も全力で引きこもる、みたいなことが定期的にあり、それが来たなと思いました。

4月3日(月)

ぼんやりと、ノロノロと仕事をしていたようです。頭をあまりつかわない系の仕事を中心にやっていたようです。記憶がないです。し、メモもありませんでした。

4月4日(火)

休日。久しぶりに、2kmくらいジョギングをしました。疲れました。netflixで10分ワークアウトというのがあり、これをはじめました。しんどかったですが、運動すると心がちょっと軽くなります。

4月5日(水)

朝、会社の定例があり、その後、「高校生とプロの演劇人が一緒に本気で演劇をつくる11日間」の関係で、府中高校でワークショップの打ち合わせがありました。気合を入れるため、駅から20分ちょっと歩いたのが、とても気持ちよかったです。打ち合わせも、比較的良い感じでできました。ワークショップ、楽しみ、とメモに書いてありました。

4月6日(木)

この日もお休み。休むと心が焦れてくるのですが、気にしないようにしながら休みました。

4月7日(金)

昼は八王子の演劇事業の中でも人材育成の要素が強い「演劇ネットワークぱちぱち」と、「八王子ユースシアター」のディレクター陣が集まり、月次定例でした。その後、夜は「高校生とプロの演劇人が一緒に本気で演劇をつくる11日間」の制作チームとの週次定例。定例って大事。時間をくぎって、要件がなければ10分とかで終わっても良いくらいが好きです。

4月8日(土)

昼は事務仕事をして、夜は「高校生とプロの演劇人が一緒に本気で演劇をつくる11日間」のディレクター早坂さんとの週次定例。僕からは制作的な進捗を話し、早坂さんからは上演に向けた演目決めの進捗を聞きました。上演に向けて話しているほうが楽しいなと思いました。思っただけではなく、早坂さんにもそのように話をして、メモにもそのように書いてありました。あと、お風呂で寝てしまい、溺れそうになったと書いてありました。

4月9日(日)

特に予定はなく、「ゆるAIR」の今年度のこととかを、必死に考えていましたが、考えれば考える程、思考が迷路にはまっていくのでした。いったい、「ゆるAIR」とは、何を目指しているのだろうか。そこを言語化しないと、みんなが疲弊してしまうというところまで来ている感じでした。

4月10日(月)

この日はお休みでしたが、やはりずーっと「ゆるAIR」のことを考えていました。僕が旗を立てなければならないのですが、旗を立てるための動機を僕が持てていない感じがして、そこに難しさがあるなと思いました。誰のための、何のための事業なのか。ちょっと前に知り合いに共有してもらったドキュメントに記載されていた、ドイツの公共ホールのことミッションのことを考えていました。それは大きく2つの方向があり、後世にのこるような優れた作品を産み出すこと、または、市民を刺激し議論を促すこと(大意)という内容で、「ゆるAIR」は、アーティストからは前者、財団からは後者を求められているような感じがして、うーん、困ったな、と思っていました。

4月11日(火)

この日もお休みでした。全然働いていない4月。やはり、「ゆるAIR」のことを考えていました。なんか、1人で考えているなと思いました。アーティストでも、財団でもない誰か相談できる人が、この事業には必要なんだろうなと思いました。そうでなければ、アーティストも、財団も不幸にしてしまうかもしれない、というようなことがメモに書いてありました。三権分立。僕の所属は財団なのですが、僕が財団として動いてしまうと、なんか良くなさそうみたいな感じは、三権分立が物事を進めていく上で良さそうという、経験則があるからです。誰とも共有できない、謎の感覚かもしれないのですが。。

4月12日(水)

この日は鳥公園のみなさんとのMTがありました。というのも、週末に西尾さんが財団に来て「ゆるAIR」について考える研修をしてくれることになったからです。どのような研修にするかを話し、やはり、財団が「ゆるAIR」を通して何がしたいのか、何をアーティストに提供して、何をアーティストに求めるのか、その不明瞭さが疲弊に繋がっているという話になり、です・・よね・・、と思いました。。申し訳なくて、申し訳なくて、胃が痛くなりました。自分のポジショニングについて、とても考えました。財団の中での変人枠を独走していたのですが、それではダメなのかもしれない。左足ひざ下を財団において、あとはどうにでもいけるように、みたいに思っていたのですが、それだとダメなのだろうか。まあ、考えても仕方なし、と、メモに書いてありました。

4月13日(木)

事務仕事をしていたのですが、あまり身をいれて出来ていないように感じました。明日の研修の準備をしていました。

4月14日(金)

昼に西尾さんとランチをして、研修は楽しい感じで終わりました。財団と鳥公園、西尾さんが少しずつ出会ってきているなと思いました。いろいろな人が、いろいろな意見をくれて、なるほどと思うこともたくさんありました。研修後、みんなの意見から「ゆるAIR」のvision、missionを作っていくようにという指示を受けてつくり始めたのですが、積みあがっていく色々な人の想いとつりあう自分の考えが見いだせず、うー、辛い、と思いました。

4月15日(土)

やはり引き続き、「ゆるAIR」のことを考えていました。積みあがっていかない感じ、と、メモに書いてありました。スタートとゴールを見失っているからなのですが、どうしたらスタートとゴールが見つかるのかな、みたいなことを考えていました。

4月16日(日)

鳥公園の活動報告会に行きました。1年間の活動について報告する会(そのまま)なのですが、「ゆるAIR」もその中の活動の一部として紹介されていました。「ゆるAIR」のことはあまり考えずに、鳥公園の活動に集中して聞いてみようと思いました。西尾さんの立場になって考えてみたり、アソシエイトアーティストの立場になって考えてみたりしました。視点を切り替えていくと見えて来るものも変わってきて、とてもためになりました。スキーム、リソース、vision、mission、共有できるもの、それを支えるもの、バランス、わかりやすいルール、シンプルさ、みたいなことがメモに書いてありました。頭がパンクしそうでした。

4月17日(月)

家で仕事をしていました。途中、別の部署のIT担当的な人と、技術交換MT。ちょっとリフレッシュしました。テクノロジーって、癒しだなと思いました。chatGPTを使ってみた方が良いと勧められ、夜、使い始めてみたら、楽しくなってしまいまいた。テクノロジーは癒し。

4月18日(火)

お休みでした。しかし、明日、『ヨブ呼んでるよ -Hey God, Job’s calling you!-』の振り返り会があるため、その準備をしていました。主に、来年の「ゆるAIR」はこうあるべきでは、という案をまとめていました。いったん、なんとかまとまり、やったー!って思いました。やったー!とメモに書いてありました。しかし、それが幻想であったことは、この時の荻山はまだ知る由もありませんでした。

4月19日(水)

『ヨブ呼んでるよ -Hey God, calling you! – 』のオンライン振り返り会。順調に振り返りをして、大変だった日々が走馬灯のように駆け抜けていきました。そして、次年度の「ゆるAIR」の在り様についてプレゼンし、盛大に失敗し、どん凹みして、一日を終えました。思い出したくないのですが、それだとこの記録の意味がないので、なんとか思い出すのですが、一番の失敗は、自分のアイディアを事前に相談できる人のいなさよな、と思いました。バランス感覚を大いに欠いてしまいました。思い返すと、やはり、へんな汗をかいてしまうくらいの、悲しい1日でした。

4月20日(木)

抜け殻のように仕事をしていました。アーティスト側にも、だいぶ不安を与えてしまったようでした。もう平謝りするしかなく、自己嫌悪、わーわーわーわー、ってなっていました。財団としてどうしたいのかという話を、プロデューサーの米倉部長とびっしりとしました。

4月21日(金

担当している「綾小路きみまろ」さんのライブの財団友の会チケット発売日がありました。昼、久しぶりにオーディションを受けて、久しぶりに演劇的なことをして、やはり大いに失敗したのですが、なんか演劇って楽しいなと思いました。この数日や、この一年を振り返ってみて、演劇を楽しむのって大変だな、とも思いました。

4月22日(土)

府中高校で、「高校生とプロの演劇人が一緒に本気で演劇をつくる11日間」のワークショップがあって、3つの学校から、18人が参加して、なんだか本当に本当に楽しい1日で、早坂さんがテンポよくとても良い感じにワークを展開していて、それは参加者がみんな楽しそうに演劇をやっていて、見ているこちらもとても楽しい気持ちになって、先生たちや高校生たちが日々の努力でつくりあげてきた場だな、この幸せな場は。と思いました。なんか、ちょうど色々とタイミング的に、すごく染みるものがありました。転じて「ゆるAIR」のことをやはり考えました。僕が楽しまなきゃ、楽しめる要素はたくさんあったし、楽しかった瞬間もたくさんあったし、そこが依り代になるよな、と思いました。まだまだスキルは足りないですが、依り代はある、みたいなことがメモに書いていありました。

4月23日(日)

休みをしっかりとりました。休みだから。と言いながら、午後は会社に行って、事務仕事をしました。そして、昨日いったい何が良かったのかについて、お風呂でぼんやり考えていました。

4月24日(月)

お休み。洗濯をしたりしました。午後は本を読んで、少し運動をしました。なぜか、全身に蕁麻疹がでて、かゆくてかゆくて、辛かったです。

4月25日(火)

PARA神保町に、はじめてきました。なんて素敵な味わい深いビル。いろいろな人が出入りしていて、良い建物だなと感じました。なんで行ったかというと、『昼の街を歩く』のリーディングが26日夜にあり、そのための稽古が公開で行われているからです。仕事がたまっていたので、どうしようか悩んだのですが、PCを持ち込んで仕事をしながら稽古をみていて、笑いが止まらず、やはり演劇って楽しいなということとを思いました。この数日で色々な演劇楽しいなを感じることができて、とても良かったです。『昼の街を歩く』という作品が、ちょっとずつ立ち上がってくる感じに感動して、この作品を少しでも良い形で世の中に届けたいなと思いました。

またPARAの主宰で劇作家の岸井さんに、同じ建屋にある美学校を案内してもらいました。帰りにパンフレットをもらい、その基本構想に感激して、八王子でもこういう場所があればいいのにな、作りたいな、と思いました。きっと入り浸ってしまうな。


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