こんばんは。ゆったりとやり切った感に浸っているまゆたそです。
先週23日(水)、わたくし齊藤まゆたそがディレクターとして参加していた『ぱちぱちのわーわーフェス』が無事に終了いたしました!!めでたい!!嬉しい!!
中込さんから見透かされていた振り返り日記 兼レポートです。長いです。お付き合いください。
とにかく大変な一日だった
朝9時から夜の22時近くまでとにかく頭をフル回転させていたからなのか、当日は食べても食べてもお腹が空いていました。なんだろう…自分て人間なんだなと再確認したといいますか、食べ物って体を動かすために必要なエネルギーなんだなと思いました。12時半の受付開始の時点で、既に体感的には17時くらいだったですよ。とにかくなっがい一日じゃった……。
個人的にはイベント2日前くらいが一番追いつめられていて、キャパオーバーで爆発しておりましたが、1回爆発して飛散したおかげで元に戻りました。結果オーライ。そして何よりも参加メンバーのおかげで当日も最後まで乗り切ることができました。この場を借りて深々と頭を下げたいです。ありがとう〜〜!!!運営のみんな。
今回ディレクターを担当した企画
私がディレクターとして参加していた企画は、
・きょうげんあそび
「きょうげんあそび」を来年度、もっと沢山の人に届けるべく、上演を行うためにレパートリーを増やしたい!ならば新作をみんなで作ってしまえ!というコンテンツ
・演劇的☆BINGO
「ぱちぱちのことをもっと知ってもらうために、メンバーと会話するきっかけを楽しく作れないだろうか?」という目的の元、わーわー星人を各部屋に散らして、「演劇的ミッション」にチャレンジしてもらおう!というコンテンツ
この2つでした。
もともとこの「ぱちぱちのわーわーフェス」は、イマーシブシアターのディレクターをやらないか?と中込さんに言われたことが全ての始まりでして、というのもまゆたそはイマーシブシアター(没入型演劇)が大好きでして、将来『むかしむかし、あるお家に』も回遊型のイマーシブを取り入れた公演にできたら楽しいね、ということを以前から話しており、そのはじめの一歩として今回「イマーシブのようなもの」を作って考えてくれよと、そういう流れだったのです。
「面白そう!やりましょう!」と二つ返事で引き受けたものの、まゆたそはしばらく悶々と頭を抱えることになります。
私にとってのイマーシブシアターとは?
イマーシブのようなものってなにさ?
私にとってのイマーシブの必要条件とは?
しばらく考えて、私の中での要素が出揃いました。
・キャストとお客さんがゼロ距離で関わる
・なにかしらのストーリーがある
・お客さん自身が選べること、能動的に動くこと、その仕掛けがあること
また考えます。
「このわーわーフェスに相応しい物語(ストーリー)とはなんだろう?」
これまで私が体験してきたイマーシブは、大抵その場で事件が起こりました。では会場で誰かが殺されればいいのか?いやいやそれは駄目です。サスペンスはわーわーフェスにそぐわない。今回、ぱちぱちのホームページが宇宙をモチーフにしているということで、宇宙人ではどうだろうか。未知との遭遇?では、地球人と仲よくなりたい宇宙人はどうだろう。じゃあそれに合う台本を私が書いて、みんなに寸劇のように演じてもらうとか?いやいや、事前に稽古できる時間なんてないし、それじゃ私の負担が大きすぎる…。
ここまで考えたところで止まってしまいました。
しかしこの後、私が鳥公園の街歩きの企画に運営側で参加したことや、このコンテンツの目的がハッキリしたことで、奇跡的に歯車は回り始めたのです。
劇的なことが起こらなくても、成立する
鳥公園の企画は、「誰もが見る側であり見られる側である」ということを視覚化して、普段の日常に(街の風景に)演劇を溶け込ませて成立させていたものでした。さらに街歩きが目的としてあって、演劇はそのBGMにすぎない。目の前で起こる会話を聞いてもいいし聞かなくても良い、という自由さがありました。まさに私が前述した要素に当てはまるものだったのです。自分が演劇の物語の一部になるという面白さ、日常になにかしら作為的な虚構が混ざる面白さ、その度合いは様々で自由だから、無理に事件とか起こさなくていいんだと思いました。
そして、「ぱちぱちのメンバーと自然に関われるように、そのきっかけとなるコンテンツになればいい」と具体的な方向性が定まり、「演劇を観る」のではなくて、「話すこと」そのものを目的としてしまえばいいと、「人間と仲よくなりたい わーわー星人」が生まれ、演劇的ミッションが生まれ、「演劇的☆BINGO」が生まれたのです。
走り出したまゆたそ、キャパオーバーになる。
よし、道筋は見えた。やれる。あとはどう具体的に実現するかだ。
こうしてまゆたそは走り出しました。そして気が付きました。
アイデア出しが1番楽しい。
頭の中にアイデアややりたいことは沢山あるけど、それはどうやって実現するの?え?それも私が決めなきゃいけないんですか。
会場にはどんな備品があるの?それを借りるにはどうすればいいの?予算はどれくらいあるの?装飾はどこまでできるの?看板のデザインは?お客さんに配るBINGOカードは誰が買うの?当日のお客さんの導線は?わーわー星人の配置どうするの?
アイデアが出てもそれは実現可能なのか、近いもので妥協するのか粘り強く交渉するのか……現実にするための作業って本当に事務的で確認の繰り返しで超めんどくせーー!(笑)でも超重要。これがないと世の中回っていかないぜ。アイデアをいかに形にするか、ディレクター腕の見せ所ですね。でも面倒くさいので、一生アイデア出しだけやっていたいなとうっすら思いました。頭の使い方が全然違うんですよね〜。
(その一方で、財団の新田さんと装飾についてアイデアを出しあったり、当日自分の思い描いていたものが形作られている様子は、見ていてものすごく達成感がありましたし嬉しかったです。)
走り出したまゆたそは普通にキャパオーバーとなりました。
私がディレクターとして関わっていた企画は2つですが、豊岡演劇祭の座談会にもスピーカーとして参加しないといけなかったので、1人で全部背負うのは最初から無理な話だったんです。
今回のイベントで得た学び
ここで、今回私がディレクターという立場を経験して得た1番の学びがこちら。
「いかに溜め込まず、弱音を吐きまくり、周囲の人間に頼るかを考える。自分のキャパを見極め、仕事を分散せよ!」
まゆたそはめちゃくちゃロングスリーパーなので、寝ないと死にます。イライラしちゃいます。睡眠てマジでパフォーマンスに直結しますね。なので演劇的☆BINGOの運営メンバーをぱちぱち内で募り、演劇的ミッションの内容をメンバーに考えてもらうことにしました。当日も運営メンバーとして、会場の看板の装飾作業や細々した作業をやってもらいました。
私は主に指示だけをして、会場内をいつでも動けるように待機。我ながら当日は頑張りました。そりゃあお腹も空くわね。
ただ、動き出すのが遅かったことでギリギリまで作業に追われてしまったこと、そのせいで寝不足で当日を迎えたこと、オンライン参加の方への対応が遅れてしまったりなど、イベント当日にトラブルが起きてしまったので、余裕を持って準備を行うことが次の課題です。
分からないことがあるときは早めに聞く。無理だなと思ったら親告して周囲に助けを求める。頼る。沢山の人が関われば、その分遠くに行けるわけですから一石二鳥ですね。
結果として、「演劇的☆BINGO」はイマーシブシアターはじめの一歩としてとても良いものになったと思います。
各コンテンツひと言感想
……さて、ここまでずいぶんと演劇的☆BINGOについて長々と書いてしまったので、最後は駆け足でコンテンツにひと言感想を添えて振り返り日記兼レポートを終わろうと思います。
「ユースシアター」
準備をしていた都合上、観れませんでした…。でもTwitterの写真や漏れでてくる音などで、面白いことが行われていたのだなと思いました!後日の動画で確認します。
「豊岡演劇祭座談会」
ルサンチカに出演していた俳優の蒼乃まをさんにゲストに来て頂き、1時間があっという間でした。とりあえずレポート書き上げます…。
「若尾稽古会」
こちらも参加できず…。でも部屋から聞こえてくる会話ががすごく楽しそうで盛り上がっていました!こちらも後日動画で確認します。
「きょうげんあそび」
もう1人のディレクターあきなが急きょ来られなくなり、中込さんと2人で乗りきりました!「かみなり」の狂言に沿って即興で演じてみるパートは、参加者の人たちもみんな楽しそうでした。ただ、上手くいかなかった部分もあり、運営側としての準備不足を感じました。次に生かしつつ、12月の本番頑張るぞー!
「ご当地ヒーローを作りたい!企画会議」
奥山いつきくんのプレゼン力、見習いたい!すごかった。すみすと2人で考えたことであったり、個人の思いがビシビシ伝わってきて、気が付くと「一緒にこの企画に関わりたい!」「面白そう!」と議論がものすごく活発になっていて、オンラインではできない。対面だからこそ分かったことが沢山ありました。続報に期待です。超楽しそうだし、これは行政と上手く繋がればすぐ実現するのではないだろうか。
今回のわーわーフェスは、外部の人にぱちぱちを知ってもらうために立ち上がった企画ではありますが、蓋を開けてみると、ぱちぱちのメンバーをより深く知るためのイベントだったのかなと思います。
ご来場ありがとうございました。
みんな、おつかれさまでした!