(齊藤)「おもしれー体験」沢山してます!

こんにちは!毎朝(毎昼?)ベッドから這い出るのに時間がかかるまゆたそです。

お久しぶりです。週1更新のはずなのに、最近は2週間ごとの更新になってます。これはいかんですね。

さて、先週は出演舞台『舞台くちびるに歌を』の公演が終わり、その翌日にきょうげんあそびの公演、そしてその次の日にユースシアターの公演が(私はちょこっと開演前の受付を手伝っただけでしたが)あるという、なんとも楽しく充実した1週間を過ごしておりました。本当に演劇しかやってない!この1年のご褒美みたいな時間でした。

きょうげんあそび、もとい『おにいさんおねえさんといっしょに狂言であそぼう』は、今回の会場「桑都テラス」に合わせた特別バージョン。まだまだ構成や内容はブラッシュアップが必要ですが、それでも対面稽古1回、オンラインでの打ち合わせ1回でよくできたなー…。もりもりなんて、当日の僅かな稽古のみでの本番ですからね。『むかしむかし〜』で観客参加型に慣れているとはいえ、かなり無理して出演して頂きました。齋藤くんもありがとう〜!ゆうりさんもあきなも太鼓持ちありがとう〜!僅かな宣伝期間だったにも関わらず、2公演ともに沢山の子どもたちがやってきてくれました。嬉しすぎます!2回とも来てくれた方もいらして、しかもキノコ(私)に懐いてくれて🌟一緒に写真まで撮っちゃいましたえへへ。幸せでしたな〜。きのこダンス、みんなでまた踊ろうね〜。

未就学児の子から小学校低学年の子まで参加者の年齢層が幅広く、それによって反応が全然違っていたのが興味深く、大変勉強になりました。自分が周りからどう見られているのかが客観的に分かるようになる小学校中学年の子は、恥ずかしがって最初はあんまり参加してくれなかったけど、楽しい雰囲気が満ちてくると最終的にはみんな踊っちゃったり。反対に小学1、2年生の子は超元気!勢い良く踊ってくれていました。対象年齢層によって内容を変えるといっても、きょうげんあそびはその幅をいかようにもできるコンテンツなので、今後今回のような広い年齢層にアプローチするイベントとしてきょうげんあそびを行う場合、どこに合わせるかなーというのが悩ましいところです。子どもを舐めずに真剣に遊ぶって大変だけど、楽しい。パワーを吸い取られるけど、その何倍もパワーを貰えちゃいます。きょうげんあそびは本当に沢山の人にキャストとして参加してほしいコンテンツです。そのくらい学びが多い。

ありがたいことにご好評を頂いたので、また絶対桑都テラスでやりたいです。

周りに飲食店も多くて、とっても素敵な場所でした。

当日に配布したパンフレットを大公開です!

そして昨日はゆうりさんと内田くんとSCOTの『サド侯爵夫人』を観に吉祥寺シアターへ行ってきました。利賀村のことも鈴木忠志のこともなーんにも知らないまゆたそは、ゆうりさんの『演劇界のラスボスと言っても過言ではない方です』という誘い文句に誘われ、ほいほいついていったのであります。

上演されたのは三島由紀夫の『サド侯爵夫人』の第2幕。上演時間は90分。上演後に鈴木さんのアフタートークがありました。開演時間は18時30分だったので、20時には終わる…ことはなく、最終的に劇場を出たのは21時10分。まさかの1時間のアフタートーク!

最後には質疑応答のコーナーもあり、鈴木さんが何を考え、どういう意図で演出を行ったのかということや、鈴木さんの人となりが感じ取れて、すごく良かったです。自分の演出意図をお客さんに話したくないという演出家の方もいらっしゃいますが、わたしは「あれはどういう意図があるんだろう?さっぱりわかんねー!(笑)」と考えを巡らせるのが好きな一方で、演出家の意図をちゃんと知りたいとも思うので、作り手の話を直に聞けるアフタートークが大好きです。「やくざ」というワードが出た時、なるほどー!と色々腑に落ちて面白かったです。他にも日本語の発声についてや、首都に集中する人口と過疎化する地方の現状についてなど、もはや講義でしたね。

以下、面白いな、興味深いなと思ったことを備忘録的に書いておきます。正確じゃないですニュアンスです。

お客さん「三島由紀夫の戯曲は本来ならば3幕ありますが、今回上演されたのは2幕だけ。三島の戯曲を表現するなら、全幕やったほうがいいと思うのですが、2幕だけなのはどうして?」

鈴木さん「言ってしまえばこの舞台は出来損ないですよ。でも僕は三島を表現しようと思ってないから。三島じゃなくて僕が感じたものを表現しているから。それができると思ったのが2幕だった。僕を見てね」

お客さん「役者同士が目を合わせず、ずっと前を向いているのはどうして?」

鈴木さん「リアリズムだったらセリフを言う時は相手に向かって言うけど、それは日常のものであって、これは劇だから。リアルでは絶対こんなこと言わない。それで誰に言ってるかというとお客さんに対して言っている。もちろん相手役の位置は意識しているけど。三島のこの戯曲にはこういうやり方が合っていると思った。

お客さん「作家(役者)が後ろにずっと控えて、地の文を読んでいるのはどうして?」

鈴木さん「作家がただ読んでいるということ。作家の頭の中を可視化したもの」

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「演劇は見えるものを使って見えないもの(人間の心など)を表現しようとしているから好きなんですよ」

「学校では英語を学びなさい、プログラミングを学びなさいと経済的な成長の仕方は教えてくれるけど、内面的な心の成長の仕方は教えてくれない」

「東京にいると経済成長とか生産性の波に巻き込まれちゃうから、最初から助成金ありきで作品を作ってしまう」

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本編よりアフタートークの方が濃くて楽しかったです。私は発言などもせず、座席に座っていただけなんですが、みんなで一緒に鈴木さんを囲んで話しあっているみたいなワイワイ感がありました。まゆたそはそういうのが大好きです。

ゆうりさんからは「すごいエネルギーがある人だよ!元気になるよ!」と事前に聞いていたのですが、本当にそうでした!80歳を越えているということですが、熱量〜!こういう大人になりたいぜ!といったらゆうりさんに「まゆたそは変わってるね〜!」と言われました(笑)

はい、それでは今日はこの辺で。みなさんハッピークリスマス!

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