B/創作プロセス公開:西尾佳織『劇作家とドラマトゥルクで戯曲を検討する』参加者募集 詳細・応募ページ

B/創作プロセス公開:西尾佳織『劇作家とドラマトゥルクで戯曲を検討する』

一般にあまり認識されていないと感じているのでわざわざ書くのですが、劇作にもプロセスが必要です。もうちょっと別の言い方をすると、劇作のための何らかの現場が必要です。戯曲を声に出して読んでみたり、それを聴いたり、人と話したり、題材や構成etc.を検討したり、というようなことです。

劇作家が戯曲を書くプロセスにおける良き理解者・伴走者とは誰でしょうか? 私が一人で作・演出を兼ねていたときは、初演に向かう俳優、スタッフにその役割まで担ってもらっている形だったのだと思います。2020年に鳥公園で劇作と演出を分離してからは、アソシエイトアーティストの演出家たちに様々な形で劇作のプロセスに力を貸してもらおうと画策したのですが、どうにも上手くいきませんでした。でもそれは当然で、〈上演〉に向かうことと〈劇作〉に向かうことはまるで性質の異なる仕事である、ということなんだと思います。

上演の計画が先にあってそれに付随するような形でやっと劇作がある、のではなく、独立したものとして劇作に時間とエネルギーを注ぎたい。それで今回、ドラマトゥルクの方に戯曲検討の伴走をお願いしたいと思いました。

どんな風に進めたらよいのか、初めてのことなので手探りですが、今のところこんなイメージです。


①2022年2月の初演戯曲を読む
②ブラッシュアップの方向性について検討し、素材や方法を当たる
③推敲して、それを検討

の3フェーズが必要。

①と②を行き来しながら2回、②と③を行き来しながら3回くらい、劇作家とドラマトゥルクで会って話をする……?


劇作家の仕事と、ドラマトゥルクの仕事、そしてその両者の関係のつくり方がもっと広く知られて、色んな場所で考えられるといいなあと思っているので、検討会の後半は公開で実施するつもりです。

—-『昼の街を歩く』劇作 西尾佳織

詳細

日程

1回目 非公開にて実施
2回目 2月5日(日)18:00~20:00 ※鳥公園のジコショウカイ展にて実施 …終了
3回目 非公開にて実施
4回目 2月28日(火)13:00~16:00  参加者募集中
5回目 3月28日(火)13:00~16:00  参加者募集中

定員

10名程度

参加費

無料

会場

八王子市学園都市センター(https://www.hachiojibunka.or.jp/gakuen/
2月28日:第2セミナー室
3月28日:第4セミナー室

対象

高校生以上

応募締め切り

各回、開始30分前まで

申込方法

下記注意事項を、必ずご確認ください。
ご同意いただける場合、応募フォーム、または、メールにてお申込みください。

注意事項

・広報のため写真撮影、記録映像撮影をします。映りたくない場合は、あらかじめスタッフにお声がけください。また、参加者の方の検討会の録画・撮影・録音は禁止いたします。
・検討会の内容、資料など、講師の許可のないものはすべて外部での公開、転載することはおやめください。
・検討会後の時間も含む進行を妨げる行為、講師や他の参加者に対する迷惑行為はご遠慮ください。
・手指のアルコール消毒、検温、不織布マスクの着用など、感染対策のご協力をお願いいたします。
※上記のことをお守りいただけない場合、主催者が注意をしても改善されない場合は退席をお願いする場合がございます。

メール

件名を「鳥公園ワークショップ参加希望」とし、本文に

・お名前(フリガナ)
・お電話番号
・住所
・備考 ※遅刻、早退など、運営側への連絡事項(もしあれば)

を明記の上、geishin78@hachiojibunka.or.jp(担当:荻山)までご連絡ください。
数日以内に折り返しご連絡いたします。

アーティスト プロフィール

『昼の街を歩く』劇作/劇作家・演出家 鳥公園主宰
西尾佳織 Kaori NISHIO

1985年東京生まれ。劇作家、演出家。幼少期をマレーシアで過ごす。
東京大学にて寺山修司を、東京藝術大学大学院にて太田省吾を研究。2007年に鳥公園を結成以降、全作品の脚本・演出を担当してきたが、2020年より劇作、主宰業に専念。作品とアーティストと社会がより長いスパンで成熟していけるように、創作の環境そのものからつくり直そうと試行錯誤中。2014年に『カンロ』、2018年に『ヨブ呼んでるよ』、2020年に『終わりにする、一人と一人が丘』で岸田國士戯曲賞にノミネート。近年は、からゆきさんのリサーチや、幼稚園児~大学生との創作にもライフワーク的に取り組んでいる。

長島確/ドラマトゥルク

1969年東京生まれ。ドラマトゥルク。舞台字幕や上演台本の翻訳から劇場の仕事に関わり始める。やがて演出家や俳優の創作のパートナーとして、ドラマトゥルクの肩書で演劇・ダンス・オペラの現場に参加。劇場のアイデアやノウハウを劇場外に持ち出すことに興味をもち、アートプロジェクトにも積極的に関わる。2018〜20年フェスティバル/トーキョーディレクター。21年より引きつづき東京芸術祭のディレクションに関わる。東京藝術大学特任教授。

クレジット

主催:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団
企画:鳥公園
運営:演劇ネットワークぱちぱち
助成:令和4年度 文化庁文化芸術振興補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会



お問い合わせ
(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団 芸術文化振興課
geishin78@hachiojibunka.or.jp(担当:荻山)