

昨年2025年秋、いろいろな自分に出会おう。WS第2弾「ぱちぱちの演劇ワークショップ祭り」が
10月25日(土)、11月22日(土)、12月21日(日)の3日間に渡って開催されました👏👏
こんにちは!ぱちぱち運営メンバーのまゆたそ(齊藤舞夕)です。
「ぱちぱちの演劇ワークショップ祭り」は、2025年5月に開催したいろいろな自分に出会おう。WS企画の第2弾として、ぱちぱちの企画制作部が企画・立案したものです。
この企画について
遡ること5月下旬。最初の企画立案会議の中で、「今、18歳から25歳の人たちが求めているものとは何か?」「ぱちぱちメンバーを増やすためには何が必要か?」ということを企画制作部全員で考えました。好きな演劇DVDを持ち寄って観賞会を行う、ぱちぱちメンバーの学園祭に行ってみる、どこか場所を借りてお菓子を持ち寄ってイベントを行うなど、まずは自由にアイデアを出してみて、それぞれで企画を考えてくる、という作業を行いました。
そうした中で、2025年5月に開催した演劇ワークショップの評判がとても良く、また、ワークショップ後に行った雑談・交流タイムがとても盛り上がったことから、「25歳以下の世代において、こういった交流の場が求められているのではないか?」と、企画制作部の中で意見がまとまり、演劇のワークショップ企画第2弾を開催しよう!ということになりました。
前回は「演技」に特化した内容でしたが、「もっとたくさんの、新たな人たちと出会いたい!」という思いから、今回は「演技(講師:福原冠さん)に加えて、演劇と社会の接続を考える「応用演劇(講師:菅原直樹さん)」、そして意外と苦手意識を持つ人が多い「ダンス(講師:木皮成さん)」を新たにテーマとし、「演技」「応用演劇」「ダンス」三本柱の演劇ワークショップとしてこの企画が動き出しました。
今回の講師の皆さんにお願いしたこと
「演技」の担当講師は、前回のワークショップでは身体面から演技にアプローチしてくださった福原冠さん。前回の「1人でもできる俳優の自主稽古」はとても好評だったのですが、「新たな出会い」を趣旨とする今回のワークショップでは「言葉」を中心に行ってほしいとお願いしました。
「応用演劇」の担当講師は、「老いと演劇」OiBokkeShi主宰の菅原直樹さん。大学の授業でOiBokkeShiを知って以来、いつかお話を伺いたいと願っていた方でしたので、講師を引き受けてくださってとても嬉しかったです。菅原さんご自身が俳優としても活動している方なので、これまでの経験やOiBokkeShiの活動についてのほか、「演劇と別分野の接続」について、ワークショップを行ってほしいとお願いしました。
「ダンス」の担当講師は、以前より、「きょうげんあそび」や「マジゲキ〜まじめに演劇をする場『ラーマーヤナ』〜」など、多くのぱちぱちの企画でお力をお借りしている木皮成さん。木皮さん自身はダンサー・振付家でありながらも、俳優としても演劇畑をガッツリと通られてきた方なので、「演劇の自己表現手段としてのダンス」のワークショップを行ってほしいとお願いしました。
実施内容
10/25(土)テーマ「演技」 講師:福原冠さん
最初にいくつかウォームアップとしてシアターゲームを行ったのち、アントン・チェーホフの『ワーニャ伯父さん』を題材に、4時間みっちり戯曲と向き合いました。
日時は?場所は?時代は?登場人物は?最初に全員で話し合ったのち、後半はひたすら戯曲を回し読みしていきました。難解な戯曲もみんなで少しずつ分解しながら読み進めていくことで具体的なイメージができるようになりました。



受講者の感想
・セリフ覚え以前の、作品読解の重要さを改めて知れた。
・ワークショップ参加者たちと交流でき、楽しかった。「脚本」に対する考え方が人によって異なり面白かった。
・とても勉強になりました。戯曲の読み方はもちろん、みんなで一個一個情報を集めてまた読んでを繰り返すことで人物造形と状況が立ち上がっていく感覚がありました。 これは一人ではできない、みんなで集まってやっていくことで作られていくのだなと肌で感じました。他の本の設計と違う戯曲だからできることだと改めて考えています。
11/22(土)テーマ「応用演劇」 講師:菅原直樹さん
最初に菅原さんが主宰するOiBokkeShi、そしてその看板俳優・おかじいについてのお話から始まり(なんとおかじいは99歳現役!)、菅原さんが普段行っているアイスブレイクがスタート。続いて、介護する側とされる側を体感するワークを行いました。
最後は菅原さんを椅子から立たせるゲーム!受講者全員で考え、演じた結果、半年に1度くらいしか立たないと言っていた菅原さんを立たせることができました!



受講者の感想
・誰かの言葉を聞いて、世界観を受け入れるには、こちらも受け入れる余地というか、その準備ができていることが大事だなと感じました。
普段のコミュニケーションにも生かせる大切な視点を得ることが出来ました。とても良い機会をありがとうございました。
・“老い、ぼけ、死”。最初はマイナスイメージの方が強かったのですが、それは私が何も知らないからだと気づきました。いつかは自分自身もそうなる未来でどう生きるのか。周りの環境次第でその人の顔つきやリアクションも変わるのだとワークを通して実感しました。体は歳を重ねるごとに変化しても心は同じ感覚で、ちゃんと悲しい、嬉しい。最後にやった菅原さんを立たせるワークでは、全員で相手が喜ぶことは何か?を考えてあれだ!これだ!と試す時間がよかったです。相手が動きそう!わ!立った!と喜びを共有する大切さ。これこそ演劇のライブ感を生かしたものだなあと思いました。
・個人的には介護×演劇、応用演劇、と言われても最初は特にこの25歳以下という私の年齢ではなかなか介護というものの実態が掴めず、具体的にどう演劇と絡んでゆくのだろうと少々疑問に感じる点もありました。しかし、ワークショップを受講していく中で、人対人のコミュニケーションというのは高齢だろうが、若かろうが、認知症だろうが、特別な隔たりはなく、基本的な大事な部分は共通していて、常に相手を尊重することで健全な関係性が築けるのだな、と改めて感じました。そしてその中でも私が特別印象に残ったのは菅原さんが仰っていた「できないを受け入れること、それも成長」という言葉です。
12/21(日)テーマ「ダンス」 講師:木皮成さん
インドネシアなど、様々な国で活動している木皮さん。最初に自己紹介のスライド、映像と実演を合わせて披露してくださいました。
短い一連の振付けをペアになって踊ったり、マスクを使った身体表現のほか、短い即興シーンワークのようなことまで、様々なワークを行いました。「ダンス」というテーマでありながらも、しっかりと「演劇」を感じられた時間でした。



受講者の感想
・楽しかったです!動きの幅が広がったと思います!またやってほしいです!
・今まで考えたことのない方法で、ダンス、演技について知ることができて楽しかったです。
・また前とは異なる人たちと出会うことが出来てよかったです!仮面劇がくれた可能性も、今後の演劇に活かせていけそうだと思いました。
おわりに
「たくさんの新しい人たちと出会いたい!」という目的で企画した今回の演劇ワークショップ祭り。総勢26名の方にご応募いただきました。
演劇ワークショップ企画第2弾としながらも、テーマを「演技」に限定せず「応用演劇」と「ダンス」を加えたのは、演劇を専門にしていない人たちにもぱちぱちの存在を知ってほしい!という思いからでした。そのため、今回のテーマに合わせて福祉の専門大学に概要書を送付したり、Instagramで広告を出すなど、ぱちぱちとしては新たな広報活動も行いました。結果として、ワークショップに参加してくださった方の中には、演劇が専門ではない大学に在学している方や、今回初めてお会いするぱちぱちメンバーの方もおり、運営メンバーの1人として手応えを感じると共に、沢山の方に出会えたワークショップとなりました。各ワークショップ後の交流会もとても盛り上がり、その場で連絡先を交換する姿を見て、このワークショップを企画して本当に良かったと感じました。今後もぱちぱちでこのような開けた交流の場を積極的に作っていきたいと思います。
講師の方々、参加してくださった方々、本当にありがとうございました!
演劇ネットワークぱちぱちとは
18~25歳の世代が「演劇とのより良い付き合い方」を考えたり試したりするための「仲間」「知識」「場所」と出会えるプラットフォームです。
劇団とも学校とも違う、演劇を通したゆるやかな繋がりの場です。たくさんの取り組みを行い、それがどうなったのかを発信していきます。

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